法務の業務に役立つ資格を紹介していきます。
今回は、ビジネス会計検定を紹介します。
大阪商工会議所が主催の長い実績がある資格になっています。
法務に役立つ度:★★★☆☆
1.私の合否
2級試験に合格しています。
3級でも十分にビジネス会計の基礎が学べます
2.試験範囲
①財務諸表の構造や読み方、財務諸表を取り巻く諸法令に関する知識
・会計の意義と制度
・連結財務諸表の構造と読み方
②財務諸表の応用的な分析
・基本分析
・安全性の分析
・収益性の分析
・キャッシュ・フローの分析
・セグメント情報の分析
・連単倍率と規模倍率
・損益分岐点分析
・1株当たり分析
・1人当たり分析
3.法務に役立つ資格なのか
経理は法務に遠いものだと思っている方も多いと思いますが、会社の貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)がわかる法務は強いです。
取締役会でも月次決算の議題から始まることも多く、自社の財務状況を把握することによって自社の課題も理解できます。
生きた会計を把握することによって、会社法の知識も深まると思います。
また、取引先の財務状況や、M&A案件での財務デューデリジェンス等、法務の業務に関連することも多いことから、役立つ資格だと思います。
ビジネス会計検定は、簿記検定と違い、財務諸表(B/S、P/Lだけではない)が表す数値を理解し、財務諸表に関する知識や分析力を問うものとなっています。
財務諸表を分析する計算問題も出るため、電卓は持ち込み必須です。
本資格の勉強は法律系の資格とは違い、新鮮でとても楽しかった記憶があります。
私は数学が苦手ですが(高校で赤点レベル)、本資格は計算問題なので大丈夫でした。
いろいろな財務分析ができるようになります!
2級に合格しただけでは、公認会計士の方みたいに、B/S、P/Lをさっと見て、この会社危ないなという判断はできません。
ただ、自分なりの分析はできますし、例えばROA(総資産利益率)だけを常に比較していくという方法もありだと思います。
4.参考サイト
5.勉強方法
私は以下の過去問題集のみで勉強しました。